疲労を取るために放牧に出たはずのボニータシチーですが、馬房の都合(馬房が空いている)で、あっという間にトレセンに帰厩しました(2009年1月8日に確認)。
前走前にも書きましたが、状態は初戦の方が上でしたし、結果も一緒でした。しっかりと追い切り本数をこなし、息を整えなければいけません。前走のように、中途半端な状態ではなく、一球入魂でしっかりと仕上げて欲しいですね。
クラブHPによりますと、ボニータシチーの次走は権利が獲れたということで、1月21日の笠松の交流戦ということになりました。その他の情報はいまはわかりませんので、19日の月曜日にわかり次第ご報告いたします。
前走前 12月18日 栗東CW 良馬場 叩き一杯
助手
6F 82.6
5F 67.2
4F 52.8
3F 39.4
1F 13.1[8]
スターリースカイ(2歳新馬)馬なりの外0秒2遅れ
1月15日 栗東CW 稍重馬場 叩き一杯
柴原央明
6F 83.2
5F 68.2
4F 54.2
3F 40.5
1F 13.2[7]
ドングリ(3歳新馬)バテるの外1.2秒先着
1月18日 栗東CW 良馬場 馬なり余力
助手
4F 58.0
3F 43.6
1F 14.1[7]
1月15日、次走が21日の交流戦ということで、一杯に追われました。併せ馬がバテて、あまり仕事をしていませんが、併走馬に先着したということは、馬の自信にもなるでしょうし、このイメージで本番も頑張って欲しいですね。
しかし、終いの伸びは悪く、動きも前走とさほど変わらないことから、またまた直線失速の不安がよぎります。現段階での、私ほっさんの追い切り評価は「B−」で、ほとんど気持ちは「C」なのですが、一杯に追えたことと、併走馬に先着したことを評価いたします。
1月18日、15日に一杯に追われましたが、21日のレースまでに日があるので、サッと速いところを乗られました。太め残りかと、心配になりますが、順調であると確信していいでしょう。
地方は情報があまりありませんので、以降は地方競馬情報サイトからの情報です。
2009年1月21日(水) 笠 松 第9競走 ダート 1400m(右)14:55発走 |
(JRA指定交流) 若菜賞3歳2 選抜 (サラブレッド系 3歳 別定) |
賞金 1着370,000円 2着93,000円 3着37,000円 4着23,000円 5着15,000円 |
|
レコード 1:24:3 ヤマカツスズラン 55 池 添 謙 一 2002/11/26
*「セ」 =「せん馬」 *「計不」=「計量不能」 *「降」=「降着」 |
|
はっきりいって、中央勢は弱面です。中央勢の中では、ボニータシチーが一番マシなのではないでしょうか。しかし、地方勢が強力です。
馬名 | 追い切り日 | コースと 馬場状態 |
強さ | 騎乗者 | 追い切り時計 | 評価 |
---|---|---|---|---|---|---|
コウユールージュ | 1月17日 | 栗東CW良 | 末強め | 助手 | 5F66.3−12.0 | B− |
ミツアキノチャンス | 1月15日 | 美浦坂路良 | 強め | 助手 | 55.0−13.4 | C |
ラヴェニール | 1月18日 | 美浦南W良 | 一杯 | 助手 | 4F54.5−13.2 | B− |
ラブイズチェルシー | 1月14日 | 栗東CW重 | 一杯 | 助手 | 6F86.8−13.1 | C |
ボニータシチー | 1月15日 | 栗東CW稍 | 叩き一杯 | 柴原央明 | 6F83.2−13.2 | B− |
競走成績で見ても、追い切りで見ても、中央の馬は精彩を欠きます。この中ではやはりボニータシチーが一番良く思います。
ならば、地方勢との力量比較ですが、これが、はっきりいって良くわかりません。ただ、中央の未勝利戦で大敗している馬でも、地方交流戦では、簡単に勝ってしまうことがあります。それほど、中央と地方には、施設面などのレベル差があるということですが、案外、ボニータシチーでも、勝ち負けできるかも知れません。
皆さんが気になるであろう、岡部誠騎手ですが、ほっさん地方評価は「A−」と地方ではかなり期待できる騎手のひとりです。その他、吉田稔騎手など有力騎手が、中央所属の”どうしようもない馬”に騎乗しますので、これもチャンスのひとつだと思います。
ただ、地方の砂やコースが合う合わないというのもわかりませんし、ボニータシチーが勝つのか、大敗するのか、正直さっぱりわかりません。勝っても不思議はない面々ですが。牝馬が9頭というのも、相手に恵まれています。勝ちたいなぁ。勝って、嘘でもクラシックトライアルに特別登録したい。
スタート直後、隣の9番の馬が出遅れたことをボニータシチーの鞍上・名手岡部誠騎手は見逃さず、物凄い斜行で内に切れ込みます。
1番人気のコウユールージュとケボニトがハナを奪う勢いで上がってきますが、ボニータシチーはそのすぐ後ろの3番手に取りつきます。
そうこうしているうちに、すぐに1コーナーのカーブに入ります。ボニータシチーは大外10番枠だったために、ここで大外を回るハメになり、距離を大きくロスします。逆に1番人気のコウユールージュは最内1番枠発走だったため、ずっとラチ沿いの経済コースを走ります。
結局、この2頭のワンツーで決まるわけですが、ここでの距離ロスが勝敗を分けたと思います。小回りの地方で大外は明らかに不利です。
向正面で2番手につけていたケボニトは早々に脱落。ここからは圧巻の1番人気コウユールージュと2番人気ボニータシチーの追い比べ・叩き合いになります。3コーナーのカーブでは、完全に2頭が抜け出し、後続とは5馬身差。
4コーナーで2分の1馬身差あった先頭のコウユールージュと2番手追走のボニータシチーの差はどんどん縮まり、ボニータシチーの方が脚色が良く交わすかに見えましたが、コウユールージュが僅かにアタマ差だけ粘り込み、ボニータシチーは惜しくも2着に敗れました。
我らが愛馬ボニータシチーは、レース内容が最も良く、このアタマ差は、本当に枠の差だけでした。
ここで勝っていれば、未勝利クラスを脱出ということで、将来の見通しが立ったのですが、本当に大きなアタマ差ということになりました。
無料のレース映像はこちら。
以下は、地方競馬情報サイトのレース結果です。
2009年1月21日 (水) 笠 松 第9競走 ダート 1400m (右) 天候:曇 馬場:稍重 |
(JRA指定交流)
(サラブレッド系 3歳 別定)
賞金 1着 370,000円 | 2着 93,000円 | 3着 37,000円 | 4着 23,000円 | 5着 15,000円 |
|
上り 4F 51.5 3F 38.5 |
コーナー通過順 最初の直線 1,7,10,6,4,5,3,9,8-2 第2コーナー 1,7,10,6,4,5,3,9,8-2 第3コーナー 1,10,7,4,6,3,5,9,8-2 第4コーナー 1,10,5,7,3,4,8,6,9-2 |
|
負けはしましたが、ボニータシチー自身、自信と交わし切れず、悔しい気持ちが出てきたのではないでしょうか。
追い切りでも、その週出走の馬は、併せ馬に先着したという自信をつけさせる為に、わざと併走相手を加減して該当週を使わない、格上の馬に先着させたりします。そうすれば、先着したそれが自信になり、レースでも好結果を残すようになります。馬は負けん気が強く、勝てば自信になりますし、逆に力負けすれば自信をなくしてしまいます。
今回のボニータシチーのレースっぷりですと、馬自身は、相当レースに対する自信がついたのではないでしょうか。「私ももう少し頑張れば、集団の先頭になれるんだ」と。
ならば、ボニータシチーは、今後更なる活躍が出来ると私は確信します。今回は、確かにメンバーに最高に恵まれましたし、次走中央に行って、いきなり勝ち負けかというと、正直、そこまではいかないと思いますが、それでも、前2走ほどの失速はしないのではないでしょうか。
また、今回の結果で、次走はまた、それなりの騎手が騎乗してくれると思います。前走のように、福永祐一騎手であったり、田中章博調教師の北海道での切り札・安藤勝己騎手であったりとその位のクラスの騎手が乗ってくれるかも知れません。
いずれにしても、いい傾向であることは、間違いなく、ボニータシチーの今後の展望は、前走後に比べて、かなり明るくなったと私は思います。
気になる賞金ですが、上記の地方競馬情報サイトの2着賞金だけを見ますと、僅かに93000円と、中央競馬の出走手当にもならない金額ですが、実際は交流戦ということで、JRAから賞金の上積みがされますので、それなりの金額になります。
大雑把な計算をしますと、昨年3歳未勝利クラスのJRA指定交流戦2着だった、愛馬プリムローズシチーのそのレースの全獲得賞金が1557000円で、プリムローズシチーは1000口の馬でしたが、1口当たり1176円の配当金がありました。
ボニータシチーは500口ですから、この倍と計算して、1口2200円あたりの配当金がいただけるのではないでしょうか。
正直、美味しいレースでした。このレースを選んでくださった田中章博調教師に感謝です。
次走、中央に戻ってもここまで好走はできないかも知れませんが、馬も自信になったでしょうし、今後の活躍と未勝利クラス脱出を期待します。
頑張れボニータシチー!!
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